フィレンツェ料理学園でインターンシップ後、そのままイタリア現地に就職、現在はジェノヴァでレストランのオーナーシェフを務める内田範之(うちだ のりゆき)さん。
イタリアでの修行時代から、レストラン経営に至るまでの経験をロングインタビュー!
今回はついに最終回。
フィレンツェ滞在後、ジェノヴァでインターンを開始した内田さん。言葉の壁に苦労しながらも、ついにインターン期間が終了します。
Q1 : インターンシップ後は?
インターン先のオーナーが「イタリアに残りたかったら、労働許可証の手続きを手伝う」って言ってくれて。
学生としての滞在許可証の取得よりも、労働者としてイタリアに滞在する方がはるかに難しいんですが、運よく、労働許可証を取得することができて、そのままインターン先に就職する形になりました。
02 : オーナーにそれだけ信頼されていたんですね!
ありがたいことに。
そもそも日本人は、重宝されやすいんです。こっちの人は真面目に働かないから(笑)。
時間をきっちり守って、真面目に働く。日本人の世界に誇れることですね。
また、イタリアでも日本ブームで、お寿司や漫画など、イタリア人も日本に興味を結構持ってくれている、というのもありがたかったです。
Q3 : その後、ずっとそのお店で働き続けたんですか?
はい。いろいろなお店を経験される方もいますが、僕の場合は、ずっとこのジェノヴァのお店で働き続けました。
ジェノヴァはいい街です。夜の12時に外を歩いていても、そこまで危険を感じません。治安の良い落ち着いた街なんです。
そして、長年働き続けた結果、昨年2021年、自分にお店の一つをオーナーが任せてくれました。
Q4 : すごいですね!オーナーシェフになっていかがでした?
もちろん楽な仕事ではありません。
でも、お店をやろうと思ったら、日本でもイタリアでも関係なく大変だと思います。むしろ日本の方が、周りに競合店が多くて競争率が激しいと思います。
イタリアはお店を出すのに、ライセンスなどの制限があり、あまり多くの競合がひしめき合う、ということがないのは、助かっています。
もちろん、もうイタリア語は問題なく意思疎通はとれるので、そのハードルはありません。
Q5 : やりがいを感じる時はいつですか?
お店をオープンした頃は、日本人がイタリア料理!?って来てくれるお客さんも、半信半疑というか…。
でも、食後にオーナーとして挨拶に行くと、みんな笑顔で「おいしかったよ!」と言ってくれて。その言葉を聞くと「頑張って、本当によかった!」と胸が熱くなりました。
あと、日本人がイタリア料理をやっている、ということで良くも悪くも、評判にはなっていたみたいです。話の話題に乗りやすかったんですね。
Q6 : 今後は?
実は、あまり具体的にこうしたい、といったことはないんです。
1日1日、目の前のお客さんに満足してもらえるよう、料理に精を出して取り組んでいくことかな、と思っています。
ありがたいことに、定期的に来てくれる常連さんも増えました。
確かに、他の人がしない苦労をしているのかもしれません。
でも、楽しくやっているのも事実です。
Q7 : 最後にこれから留学される方にメッセージを!
イタリアに、ぜひ来てみてほしいです。
イタリア料理をやるから、イタリアに行く。
そんなシンプルなきっかけでいいと思っています。
来たら、いいところも悪いところも見れます。
日本にいたら見れないものを見ることで、視野が絶対広がるはずです。
あとは、イタリア語!ぜひ日本にいるうちに触れておいてください!
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(内田さんのお店のロゴ)
誰にでもできることではない偉業を達成したにも関わらず、落ち着いた姿勢で淡々と語る内田さん。
「1日1日、目の前のお客さんに喜んでもらう」
というセリフが印象的でした。
前向きで、出しゃばらずコツコツを積み上げていく姿勢が、周りの人の信頼を得ているんですね。
皆さんもぜひジェノヴァに行くことがあったら、内田さんのお店を訪れてみてください!
この度は3回に渡り、ロングインタビュー、内田さんありがとうございました!
今後の内田さんのご活躍楽しみに応援しています。
>> インタビュー第1回、第2回を見る
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ぜひ、読んでいるあなたも内田さんのように、イタリア料理留学を実現させてみませんか?
今回のご感想でも、疑問・質問でもお気軽にお寄せください。
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Osteria San Pietro Genova
内田 範之(オーナーシェフ)
住所 Via Alessandro Rimassa 150 R, 16129 Genova, Italia
Tel. +393668626833
営業時間 [平日・土・日] 12:15 – 15:00 / 19:30 – 23:00
定休日 月曜日
リンク : [ website ] / [ Instagram ]
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